彼の溺愛はわかりづらい。



そんな気持ちが、ぐるぐる、ぐるぐる。
水の渦みたいにずっと回って、そこから抜け出せない。

…こんな気持ち、消えちゃえばいいのに。


でも、この気持ちが消えちゃったら、私はこれから海堂とどうなるんだろう。
…きっと、前みたいに戻る…なんてことはならないんだと思う。

…それは、寂しいな。
なんて思ってるあたり、そもそもめんどくさい気持ちなんだと思う。



「…ダメだ、完全に目が冴えてきた」



ずっと頭を使っていたら、目を閉じてたのに目が冴えてきてしまった。

…あぁ、きっと今夜は眠れない。
なんて、悟るのが遅すぎなんじゃないか…と、思うくらいは冷静だった。



「暇だな…」



こうなったら、しぃにラインでもするか。
…まぁ、クッソ迷惑なんだろうけど、しぃもしょっちゅう深夜にライン送ってくるからなぁ。でも、無視してるけどさ。



【寝れないからタスケテ】



ピロン



【今日、海堂となんかあったの?】



…エスパーしぃさん、なんでここで登場したの。
っていうか、スルーしてくれてよかったのに。何なら見なくてよかったのに。