どくんどくと流れ出す赤色。

ずくんずくんと全身が痛む。

それでも私の心臓は休まず動こうとする。
死にながらえども。
私の体はどうしてもと。

そのような努力は虚しくも塵となった。
私の暗くなりゆく視界…。

私は痛みと苦しみから解放された。

目を覚ませば、そこは一室の病院であった。
私は死んだはずなのでは?
私は誰かを呼んだ。
だが、こだまとするだけであった。
ひっそり閑としている。
私以外この部屋に、誰もいない。
私は孤独であった。