ユメノ:あはは、見た?佐々木の顔!
レイン:ふふ、明らかに興奮してましたわね
ユメノ:下心丸出し!あれで教師とかマジウケる!
ルリコ:ううぅ…
ユメノ:明日も頼むよ?可愛いペットちゃん?
ルリコ:…はい
マナカ:(レインたちが教室を出た途端、ルリコがその場にへたり込んだ。このクラスには、常にだれかをイジメる慣習がある。中心になっているのは、理事長の娘レイン。彼女はクラス全員をメッセのトークルームに強制加入させる。そしてクラスで何かが起こるたびにルーム内で裁判を開延する。その裁判で負けた者は、クラスでイジメの対象にされるのだ。そのせいで、もう何人も自殺しているという。転校してきてこの事実を知った私は愕然とした。こんなことが許されちゃいけない…)
マナカ:…ルリコ?
ルリコ:…なあに?
マナカ:…あとで、カラオケ行こ?他のみんなには内緒で
ルリコ:…うん、ありがと
マナカ:(そう、私だけはルリコに手を差し伸べられる存在でありたい。たとえクラス全員を敵に回すことになってしまったとしても…)