ピー。 冷たくて,悲しい音が 病室に響く…。 「嫌ーーーーー!!!!」 「落ち着いて下さい。」 「先生、先生なら、なんとかできるでしょ?」 「…」 「…ッ!」 「優奈!」 ガラガラ… 「…!」 彼は、自分の誕生日に 天国へ招かれた。 平成第二学園 「Xを…」 私、岡本優奈は1ヶ月前に 一番大事な人を亡くした。 「おい。岡本。」 「はっはい。」 「聞いてんのか?」 「すいません…」 「優奈…」 私は彼を亡くした日から 授業にも集中出来ずに いた。