片岡さんと軽く飲もうとなった私は、車を病院に
置いて二人で歩いて行くことに。

居酒屋の自動ドアが開くと同時に威勢のいい声が
四方から飛び交う

その声に出迎えられて、私たちはテーブルの個室へ
案内された

行灯が天井から吊るされて、温かみのある雰囲気の店

注文を取りに来ながら、少し熱めのおしぼりを
手渡されて、その熱さにどこか安心感を覚えた

「結衣ちゃんビールでいい?」
「はい。」

店員さんがいなくなってから、メニュー表を見ていた
片岡さんがこっそりと耳打ちする