私はただ茫然と立ち尽くしてた

「ほら、いつまでそうやってんだよ」

菅野さんの声に我に返った私はいそいそと薬局に
戻った

奥からは翔くんのからかう声が聞こえる

「仕事中に見せつけないでくださいよー」
「何いってんだよお前は」

片岡さんの顔は見えないけど、嫌がってる声では
なさそう。

そうか、、、

二人は上手くいったんだ

きっと表に出さないのは私に気を遣ってのこと

気にしなくていいのに。