略奪を口にして以来、私は進むこともせずに
同じ場所にとどまったまま

何を躊躇ってるのか、それすら不透明だから
行動に移せないでいる


先生はそれ以上何も言ってこない

もしかしたら、私の決断を待ってるのかもしれない


「結衣ちゃん?どうかした?」
「あ、すみません」

仕事中にぼんやりするなんてダメダメ。

「最近、なんか変だぞ?」
「本当にすみません。何でもないです。」
「ならいいけど、、、」

相原さんが心配そうにこっちを見てる
ちゃんと集中しなきゃ。