〇月〇日

今日から日記をつけていこうと思う。
日記だとかは長続きしそうにないんだけどさ、アイツがくれたから大事に使うかな笑笑
とりあえずその日あった事なんかを書こうかな。











〇月〇日
今日は大学の教授からまさかの大量の課題…嘘だろこの量は…毎回思うがこんなに大量の課題を出すと教授達も見るのは大変なのでは無いだろうかと考える。量が多いから賢くなるかと言ったらそうじゃないからな!!!









〇月〇日
そう言えばもう少しであいつの誕生日だな。何がいいかな。指輪?それは少し重たいのかな。ならネックレス?それより花束とかの方がいいのかな?最近会えてないから一緒にディナーでも食べて花束とアクセサリーでも渡そうかな。







〇月〇日
親父がまさかのぎっくり腰。倒れたって言うから急いで病院向かったのに……まぁ重体じゃないならいいんだけどさ…ぎっくり腰でリンゴ向けって……漫画じゃないんだから…





〇月〇日
久しぶりにあいつに会えた。少し太ったのかな。そんなこと言ったら顔を真っ赤にして怒って…そして2人で笑ったな。さっき会ったばっかりなのにもう会いたいや笑






〇月〇日
初めて焼き肉でホルモンを食った……家族がみんな好きじゃないから今まで食わなかったが……すごいな…全然飲み込めない…美味しいかと聞かれたら……よくわからん





〇月〇日
今日はあいつの誕生日。最終的には指輪を渡した。すっげー喜んでくれたな笑そしてすっげー喜んだ。男の子かな。女の子かな。どんな子になるのかな。やばい10ヶ月後が楽しみだ笑笑





〇月〇日
あいつの調子が悪いようだ。つわりが始まったのかな。俺は背中を摩ったり少し手伝ってやるくらいしかできない……なにか俺に出来ること他にもないのかな。




〇月〇日
やっとって感じだな……結婚とか……やっとだな。なんか…順番が逆になっちゃった感じだけど……やっと俺たち結婚したんだな。まじでまだ実感無いわ。

末永く




〇月〇日
あいつに「洗濯物ちゃんとだして!」って怒られた…あいつは俺のお母さんか!まぁ俺が悪いんだけどさ笑笑女ってみんなあんな感じなのかな。


〇月〇日
女の子!女の子だ!絶対かわいいぞ!早く産まれできてくれないかな!可愛い声で早くパパってよんでほしいな!あ……でもお父さん?かなパパかな?それとも……なんでもいいや!とりあえずよっしゃ!




〇月〇日
どんな声してるんだろうか。どんな顔してるんだろうか。どんな風に笑うんだろうな。絶対かわいいぞなんたってあいつが産むんだ。絶対かわいい。守りたい大事な人が増えるのって……すごい幸せなんだな。




〇月〇日
名前をどうしようか……まだ検討中だな。綺羅良と書いてきららでどうだ!かわいいだろ!でもなー……ハナちゃんって名前もステがたいんだよな……あ!もし男の子だったら男の名前も考えていかなきゃいかないのかな?忙しいなぁ笑笑




〇月〇日
もう直ぐで産まれてくる。何回もお腹を蹴ってるらしい。元気な子だ笑笑俺達の声も聞こえているのかな。楽しみで楽しみでやばい







〇月〇日
産まれた!産まれた!五体満足の元気な女の子!すっげーーーーーーかわいいい!!!!こんなに小さいんだな……こんなに可愛いんだな……嬉し過ぎて泣いたらあいつに笑われちゃった……それくらい嬉しいんだ……












〇月〇日
あの子は俺の事親だってわかっているのかな?あいつの事は母親だとは分かっているだろうけど……にしてもあんなにかわいいんだな……いつか花菜がすっげー楽しそうに笑う姿がみたいな







〇月〇日
花菜が立った!!!!すごいぞ!!!まだ危なっかしいけど!!さすが俺の子!!!絶対運動神経がいい子だこの子は!!






〇月〇日
あいつとこの日記を一緒に読み返した。……これって読み返すとすっごい恥ずかしいんだな笑笑めちゃくちゃ笑われた。しかも最近は花菜のことしか書いてないもんな笑笑
















〇月〇日
花菜の誕生日。何がいいかな。女の子って何が喜ぶんだろうな。とりあえずかわいいぬいぐるみは外さないかな?ケーキは苺が乗っているケーキがいいな!あとはなにがいいかな……あの子の好きなドーナツも買っていくかな。






〇月〇日
ほんとにあの子の笑う顔は可愛いな。見ているだけでこっちも笑顔になってしまう。親バカなんだろうけど知ったこっちゃない。かわいいもんはかわいいいんだ!!!!!!


























































〇月〇日

ひとをひいてしまった

子供が飛び出してきた









〇月〇日
俺はなんてことをしたんだろう





花菜と何も歳は変わらないような子を。いくらいきなり飛び出してきたからといって……もっと早くハンドルを切っていれば……俺は……人殺しだ……










〇月〇日

俺はあいつに離婚を切り出した。
離れるのは辛いが……罪人の身内にしたくなかった。花菜にももう会えないだろうな。けどいい。世間の目は冷たい。あんな子にそんな目を向けさせはできないから。







〇月〇日

辛い。辛い。

社会からの目は耐えられる。


けれど……家族が居ないのはやっぱり寂しいな。

いつも写真を見たら泣いてしまう。


会いたい。

会いたい。


玄関で泣きじゃくる花菜がまだ鮮明に覚えている。ごめんな。

親としてずっと一緒にいてやれなくて。


ごめんな。


花菜のランドセル買ってやりたかったな。
何色がいいのかなあの子は。

中学とか高校とか。


好きな男のでもできるのかな。

親としてはやっぱり寂しいな。


どんな子になるんだろうな。

あんな服きたいとか。あそこに行きたいとかやっぱり言うのかな。





あの子のウエディングドレスは綺麗だろうな。絶対綺麗だ。俺がドキドキしてしまうんではないだろうか。











あぁ……







けど……花菜が何を言ってもどこに行ってもそこに一緒に俺は行ってやれない







会いたいよ







ごめんな



俺があの時少しでも家を遅く出ていたら。

あの時あの道を通らなければ




俺はまだ花菜達と一緒にいれたもんな





ごめんな




こんな親で





ごめん




ごめんなぁ……







俺が悪い




悪いんだよ……


仕方ないんだけどさ……




覚えていて欲しいだなんて……





またお父さんって呼んでくれないかなって……思っちゃうんだよな……






















































〇月〇日

久しぶりにあいつに会った。随分変わったな。あの頃は髪が長かったが今は髪が短いんだな。服のセンスも変わったんだな……そりゃそうかかなり時間が経ったもんな。明日改めて大事な話をしたいそうだ……なんだろうな。





〇月〇日
あいつは何を言っているんだろう。
俺と離婚してから何があったんだろう。
花菜を監禁する?再婚?汚点?


何言っているんだ?
俺の存在が汚点というのならまだわかる。

再婚したいのもわかる。



けど花菜についてはどうゆうことだ


監禁だとか本気で言っているのだろうか



なにかおかしい









〇月〇日
あいつの再婚相手やらが来た。この前より詳しい話をされた。どうやら花菜をあいつとその再婚あいての家の地下に監禁するらしい。こいつら本当に人間か?なんの話し合いを俺はしているんだ。ふざけるな。頭がおかしい





〇月〇日
どうやら再婚相手はどこぞの社長らしい。かなりの大手なのだろう。だからといって花菜を監禁する事はまた別の話だ。






〇月〇日

花菜が今まで送ってきた生活の話を全部聞いた。かなり苦労をしたんだと思う。俺のせいで。そこでアイツから提案された。
「地下に監禁すれば今までよりいいご飯も食べれる」
「ベットだってあるし前の生活に比べれば全然いい暮らしができる。」


確かに前の生活に比べれば花菜の生活はかなり変わるだろう。


けれど監禁されてまで花菜は今の生活を変えたいのだろうか?




〇月〇日

あいつと再婚相手のやりたいことはもうよく分かった。

俺と花菜を隠しておきたいんだろうな。知られたくないんだろうな。自分の妻の元身内に罪人がいることを。

俺は別にいいさ。

ただなんで花菜までそんな扱いをされなきゃ行けないんだ。


何とかしたいが……


なにか出来ないのか俺には







〇月〇日

俺は無力だ


何も出来なかった。


地位も財産も権利も何もかも圧倒的に向こうが有利だった……

俺と花菜は地下に閉じ込められた。


俺がすることは花菜の面倒を見ること。


親としては当たり前のことなのだろうけれど……俺は……なんて情けないんだろう。せめて…………せめて……







〇月〇日

監禁されて2日目
少し見ない間に大きくなったんだな花菜

ほんとに…………

あの子がずっとお母さんっていって泣いている。

ごめんな……ごめんな花菜……

俺なんにも出来なくて……いつも

これからもずっと……

花菜にご飯をあげるだけなのか俺は……


俺はあの子の親だろう……

なんであの子が泣いているのに涙もぬぐってやれないんだ。なんで抱きしめてあげられないんだ……




誰か




〇月〇日


誰かあの子を救ってやってくれ……俺はずっとここに閉じ込められてていから……


もう見てられない……


今すぐ抱きしめてやりたい。



今すぐ頭を撫でてあげたい。




お願いします神様



俺はずっとここにいるから












あの子に自由を








あの子が笑顔になれるなら俺なんだってするから









だから













































〇月〇日


あの子が初めて俺に対しての言葉を発した。

初めてだった。



お母さんに会いたい……か……


俺だって花菜が笑ってくれるなら会わしてやりたい。

けどあいつは……もう花菜が思うお母さんじゃないから……


それをみて傷つくお前を見たくないんだ……ごめんな……辛いだろう……


なにか気を紛らすものを……なにかあげようか。













〇月〇日
あの子に花を送った。アメストロメリア。綺麗な花だ。俺の好きな花。あの子のように白くて可憐な花。俺の自己満足かもしれないけれどこれであの子も……








































お父さんって呼んでくれるかな




































なんてな