「テメェー! バカ面して黙ってないで、何か言えよッ!」

 女性はふんぞり返ったままの姿勢で、私に詰め寄る。

「わ、分かりました。お代は結構ですから…」

 グッジョブ!

 マニュアル通りの適切な判断だと男トリオは思った。
 女性が良識あるお客さまだったらの話しだけど。

 見るとイイよ。
 女性は怒りをヒートアップさせたから。

「ハァ? お代は結構ぉ~?」

「ハイ…」

「ふざけんなじゃねーよッ! コッチは最後まで楽しんで食べていたピザによぉ、楊枝が入っていた事が分かってゲンナリしてんだー! 分かるぅー!? お題は結構ですと言われただけで満足すると思っているのー!?」