ソファーで寝るという僕に

「風邪を引くと困るから、何もしないなら一緒に寝て良い。」と

条件付きで、一緒に寝ることを許可してくれた。

元カレのことを話した時に、否定もしなかったし

この年で一人も付き合ったことがないとは思わないから

たぶん……

経験してるはず。

それでも、彼女の気持ちを大切にしたいから

悠人先生じゃないけれど………

彼女が良いと思うまでは、禁欲生活を続けるつもり。

そう思い布団に入ると

「ホントにしないんだ。」と驚く彼女。

あれっ??

手を出した方が良かったの??

一瞬不安になった僕に

「良かった。
航のこと…………信じて良いんだ。」と。

過去が気になる言葉だけど………

今は聞かないフリだよな。

そう吐いた彼女は…………

ここ最近の中で、一番穏やかな顔で眠った。

何があったのか………

いつか自然に話せるといいな。

スヤスヤ眠る彼女の頭を撫でながら…………

優しい気持ちが芽生えた。