「………………………………うん、分かった。」

ようやくもらったOK。

今すぐ抱きしめてしまいたいけれど………

そんなことをしたら水の泡。

照れ屋な彼女が、彼女らしくいられるように……

今は我慢だな。

「海晴先生、ゆっくり恋愛をしていこうと思ってるんですけど………
1つだけ急いでお願いしたい事があるんですけどいいですか?」

僕の質問に、警戒して体を固くする。

「あっ、別にエッチな話しじゃないから安心して下さい。」

自分の反応が、自意識過剰だと思ったのか真っ赤になった。

ホントに素直だよなぁ。

「幼稚園ではもちろん海晴先生と呼びますけど……
プライベートは……愛称でもいいですか?
デート中に『海晴先生』はちょっと…………。
後、二人の時は敬語じゃなくてもいいですか?」

「………………やっぱり嘘つきじゃない。
1つって言ったのに。」

「あっ!………………だったら今日は、どちらかだけでも…………」

「……………別にいいけど…。」

ホントにツンデレだ。

嫌、今のところはツンツンだ。

いつかデレデレとはいかなくても……………

ツンデレくらいにはなって欲しいな。

「学生の頃って、何て呼ばれてました?」

「子供の頃からずっと海晴。
唯ちゃんくらいかな?海晴ちゃんって呼ぶのは。」