結局、あらい呼吸を繰り返す苦しそうな彼女を

一人にする事は出来なくて泊まった。

38度を越えて、苦しむ彼女を前に

ムラムラする事はなく、ただただ心配した。

いつもの気の強さは微塵もなく

手を握ると、離れないようにギュッと握りかえし

汗をかく額をタオルで拭うと、ホッとしたように微笑む。

一人で頑張ってたんだろうなぁ。

この間聞いた幼い頃の思いを、思い返していると

自然と甘えさせたくなる。