パンパン。

二礼、二拍手、一礼。

僕たちは今、厳島神社でお詣りしている。

ここの神様は女の神様だから、ヤキモチ妬いて

カップルで参拝すると別れさせると、昔から言われていた。

みぃにその事を話したら

「やってもらいましょ!
負けないもん。」と可愛い返事。

彼女の頼もしい答えに笑ってしまった。

「見せつけてやろう!!」

スッカリ悪乗りした彼女は

初めての恋人繋ぎを、自分からして歩き始める。

「スゴい!
海の中に神社が続く!!」

そう。

これが僕の計画その2。

時間を考えて、今度は満ちる神社を参拝出来るようにしたのだ。

「ねぇ航は、何てお願いしたの?」

いやいや、話すもんじゃないでしょう。

答えないでいると

「もしかして…………エッチなこと?」って。

はぁ?!

「違います!
みぃがずっと笑ってくれますようにってお願いしたの!」

「えっ!……………………私??
……………………………ありがとう………………。」

照れるみぃに、僕まで照れる。

「ほらっ、僕は言ったんだからみぃも教えて。」

「あぁ~
あっ!そうだ。
熱々もみじ饅頭って何処にあるの??
早く食べたい!!」

くそっ、ごまかされた。

まぁ、いっかぁ~。

「もみじ饅頭の前に、水族館に行くよ。
アザラシのショウーが、楽しいよ。」

その後は、水族館を楽しんだり

楽しみにしていたもみじ饅頭を食べたりした。

もみじ饅頭は、僕も知らなかったけど

自分で焼かせてもらえたり、揚げもみじ饅頭なんて言うのもあった。