もういいかい?

おじちゃんにお礼を言って店を出ると

ウチの方にはないものを見つけたらしく

スススス……………と寄って行く彼女。

「ねぇ、見て!もみじ饅頭!!」

アンテナショップに並べられた、色々な味のもみじ饅頭に興奮気味。

「あんこにチョコにチーズ!
わぁ!お芋にイチゴに抹茶もあるよ!!」

みんなには内緒にしてるけど………

実は彼女、大の甘党。

今時は、スイーツ男子までいるくらいだから

気にしなくていいと思うのに、何故か隠してる。

僕が気づいてからは、さりげなく渡してるけど

苦いコーヒーを無理して飲んでる彼女に笑える。

明日、熱々のを宮島で食べさせてあげようと思ってたんだけど

そんなに食べたいのなら……………

その時、何気なく横に目をやると

『もみじ饅頭のお酒』と書かれたボトルが目に入った。

牛乳で割って飲むらしい。

「みぃ、明日宮島で熱々のもみじ饅頭を食べさせてあげるから
今日はホテルで、これを飲もう!」

僕の提案に、まじまじとボトルを眺め

「うん!美味しそう。
ゆっくり部屋呑みしよう!」とノッテきた。

アルコールを買って、本通りを歩いていると

「よう!!」と声をかけられた。