「もっかい、ちゃんと言う。俺は… 芽依が好きだ」 しんとした街路に、俊の凛とした声が響く。 その瞳はもう答えなんかわかりきってて… 無性に、泣きたくなった…。 あたしも、真っ直ぐに見つめ返す。 「……ごめんなさい」 そう言って、目を伏せた。 これがあたしの答え…。 そんなあたしを見て、ふっと微笑んだ俊は 「うん、ありがとう」 そう言って目を細めた。