まあ、そんなことあたしには関係ないんだけどさ。 「あ、そろそろSHR始まる!行こ、芽依!!」 「ちょ、美玖!速いって!」 この時のあたしはまだ知らない。 彼が、完璧な王子の仮面を被っていたことも あたしと彼の関係が大きく変わっていくことも。