「────あぁ、絶対守るよ」


少し濡れた瞳はなんだか色気があって。

思わずドキッとしてしまう。



な、なんか…この真っ直ぐな瞳を見ると胸がざわついて落ち着かない。



何でだろ…?

そう思うけど答えは見つからなくて。



まあとにかく、これからあたしは青木くんの彼女のフリをすればいいんだよね!!



罪悪感はあるけれど、しっかり乗り切るんだあたし。





「じゃあ、改めてよろしくね。藤井さん」


「う、はい…こちらこそ」





こうして契約を交わし



あたしと王子の奇妙な生活が幕を開けた────────