「先輩は?」 相手が、三橋くんだから。 だから、こんなに嬉しいんだ。 バクバクとうるさい心臓をブラウスの上からぎゅっと握って、その真っ直ぐな瞳をおそるおそる見つめる。 口から心臓が飛び出そう。 でも、今言わなきゃ。 もう二度と来ないかもしれない。 だから、言うなら今だ。 もう、ヘタレな自分とはさよならだ。