「じゃ、またね〜!」


「うん、また明日〜!」



放課後、美玖と俊が二人で帰るその姿を微笑ましく思いながらあたしは廊下を駆け抜ける。



なんだか今日は、早く会いたいな。



そんなことを思いながら、突き当たりの廊下を曲がろうとした時、



「好きですっ!!」



そんな声が聞こえた。



あたしは必然的に足を止める。



これはもしや、告白…?



すぐ近くの廊下の突き当たりから聞こえるその声に、その場にとどまる。



どうしよ、遠回りしよっかな…



うーん、と考えて後ろに振り向こうとした時




「────ごめん」




その声でまたあたしは足を止めた。