《ごめん》



その一言に、今度は少しだけ胸が痛む。



青木くんは悪くない。



あたしが勝手にモヤモヤして、逃げて。



せっかく楽しいデートだったのに、何やってんだろ…あたし。




《そんなに心配しなくても大丈夫だよ!ちゃんと帰れたから。あたしの方こそ急に帰ってごめんね。昨日はありがとう、楽しかった!今日は熱があるので学校休みます。青木くんは頑張ってね(*^^*)》



そう返信して、美玖にも学校を休むことを伝える。



「…はぁ」



一日暇だなぁ。



ふと辺りを見回すと、昨日のパンダと目が合う。



それに少しだけ口角が上がる。