俺のものになってよ



「お詫びに、これ」

「…え」



差し出されたのは、両手くらいのパンダのキーホルダー。この遊園地では人気のキャラクター。


これ、いつの間に…


「さっき見つけて、なんかじっと見つめられたから買ってきた」



トイレって言ってたのに、これを?


どうしよ、めちゃめちゃ嬉しい。




「真っ直ぐなこの目の感じが、藤井さんにちょっと似てるなって」



「…ありがとう、青木くん」



目の前のパンダがものすごい可愛く見えてくる。



黒い大きな目にじっと見つめられ、胸がくすぐったくなった。



「大事にするね」



なくさないように、鞄に括り付ける。







それから、一緒に遊園地を回って堪能した。