「────…なら、俺と楽しいことでもしますか?」
心の中でそう叫んだと同時に、大好きな声が聞こえた。
ほんと、ヒーローだよ。
コツコツと足音を鳴らして近づいた彼は、あたしを掴んでいる男の手を離して自分の方へと引き寄せた。
ふわりと香る甘い香りが、あたしを落ち着かせる。
「あ?なんだお前」
「連れって男かよ…」
二人が青木くんに対して敵意むきだしの中、彼はあたしの顔をのぞき込んだ。
「ごめん、一人にして。何もされてない?」
優しく声をかけられて、首を縦に振る。
そんなあたしにふわりと微笑むと、相手の男達を鋭く睨む。
