近くのベンチに座り青木くんを待っていると、ふと上から声をかけられる。
「ねぇ、お姉さん」
金髪と茶髪の見るからにヤンキーの男二人。
香水のニオイがきつい。
青木くんのふわりとした甘い香りが定着しているあたしには、頭がクラクラしてくる。
「一人?俺らと遊ばねぇ?」
遊園地に一人で来るやついないでしょ。
と心の中では強気だが、実際にはそんなこと言えない。
「すいません…人待ってて…」
そうやんわりと断るが、なかなか引いてくれない。
めんどくさい…
この場から離れようと立ち上がるが、行く手を阻むように手を掴まれる。
