目の前の彼は、絶対あたしの反応を見て楽しんでるに違いない。
くそ、ドSだ。
可笑しそうに喉を鳴らして笑っている。
でも、負けず嫌いなあたしは素直にイエスと言えない。
「べ、別に、怖くないけど…っ」
明らかに嘘だとわかる強がりだけど、なんか悔しくてついそう言った。
「そ、なら行こっか」
でも、すぐに後悔した。
グイグイと手を引っ張られ、中に連れていかれる。
え、やばい、どうしよう。
バカだあたし、無理だっていえばよかった。
係員のお姉さんに笑顔で迎えられ、とうとう逃げきれずにその足を踏み出したが
「ひぃっ」
めちゃめちゃ怖い…っ
繋いでいる手に力を込める。
