俺のものになってよ




周囲にいた女の子たちはあたし達を見てなにか騒いでいる様子だった。



「なーんだ、彼女いたんだぁ」


「でもめっちゃかっこよかったよね!」


「芸能人かと思った!」


「彼女も結構可愛いよね」


「お似合いじゃん、羨まし〜」



よく聞こえないけど、多分青木くんがかっこいいって騒いでるんだろうな。


あたしとは不釣り合いとか言われてるのかな?



少しだけマイナス思考になる。



そんなあたしに青木くんがデコピンをした。


でもちょっと優しめに。



「なっ、何!?」


「大丈夫、藤井さん可愛いから」


「…っ」



あたしの心見透かしたようにそう言うと、あたしの手を取る。


ゆっくりと指が絡められ、いわゆる恋人繋ぎというものになった。



う、恥ずかしすぎる。



でも…嬉しい。




首元の青木くんのマフラーをきゅっと握りしめ、手を繋ぎながら一緒に歩いた。