彼女はあたしの気配には気づかない。



どうしよう。


別に隠れる理由もないけど、ここにいたら告白聞いてたのバレるよね…



遥先輩がいる場所は、ゴミ捨て場のすぐ近く。


あたしはこの両脇のゴミ袋をいち早くなんとかしたかった。



まあ、別にいっか。


そう思い、ゴミ捨て場へと向かおうと足を進めようとした時。




「あー、めんどくさいなぁ」



少し低めの、けれど女性の声が聞こえた。