「は、お前。もうしちまったのか!?」
「う、うっさいな!!関係ないでしょ!」
「んだと?協力してやったんだから洗いざらい吐け!」
そう言って、強引にことを話させようとする俊。
美玖に“助けて”と目で合図すると、はぁとわかりやすくため息をつかれる。
そんなわかり易く嫌がらないでよ。
「ちょっと俊、やめてあげな」
美玖はそう言って俊の腕に触れて止めようとした。
が
「ばっ、触んじゃねぇよ!」
俊はそう言って美玖の腕を振り払うと、顔を真っ赤にしてマッハのスピードで教室を飛び出した。
…なんだあいつ。
「ねえ、美玖。俊のやつなんか変…」
出ていった俊を目が点になりながら見つめたあと、美玖に視線を移すと、こったもこっちでなんだか様子が変だった。
え、何。
そしてこの後発せられた言葉に、あたしは今日一、いや、もう今年一の衝撃を受けた。
