カミカミで訳の分からないことを口走り、きっとあたしの今の顔はどんなトマトにもりんごにも負けないくらい真っ赤に違いない。
案の定ポカーンと呆気にとられている青木君。
口は半開きなのにイケメンってどうなってんだ、コノヤロー。
そして次の瞬間、思いっきり吹き出した。
「ぶっ、あははっ。最高すぎるよ藤井さんっ…」
「ちょっと、笑わないでよ!真剣なんだからさ!」
目に涙が溜まるほどに笑われ、流石のあたしもメンタルやられる。
こっちは精一杯なのに、そんなに笑わなくてもいいじゃんか!
ぷくー、とむくれていると、やっと笑いの収まった彼はぽん、とあたしの頭に手を置いて顔をのぞき込んだ。
「ごめんって、必死なのが可愛くてさ」
「…っ」
そんなことを言われたら誰でも許してしまうだろう。
憎めないのが憎い。
「藤井さんのことが好きかって?」
ドキドキとその回答を待つ。
「好きじゃない」
「…え」
期待していた言葉と真反対のことを言われ、ガクッと膝から崩れ落ちそうになるのをぐっとこらえる。
