きっと彼はずっと青木くんのことを見てきたんだろう。 だからこそ、誰よりも彼の心の傷が癒えないことを気にかけていたはずだ。 なんだかんだでいい人だよね、三橋くんって。 「まあでも、アイツがなんもしてこなきゃいいけどな〜」 「アイツ…?」 「いや、ま、大丈夫か」 そういった三橋くんは、ヒラヒラと手を振り廊下を歩く。 この時言っていた“アイツ”が誰のことなのか理解していなかったが、それは数十分後に起こった。