あたしと青木くんの間には、見えない壁が立ちはだかって。



『────関係ないだろ』



その言葉が頭で繰り返される。



「…っ」



目の前がゆらゆらと歪んで、鼻の奥がツンと痛む。




あたし…なんでこんな傷ついてんの。


意味わかんない…。




こんなに胸が痛む理由も、青木くんのあの冷たい瞳の奥に隠された秘密も




「…わかんないよっ…」




何ひとつ、分からなかった…。