結局別れる時まで理由は聞けず、気まずい雰囲気のまま会話も弾むことはなかった。
「今日はありがとう」
立ち止まり微笑む瑠菜さんに身体を向けると俺も微笑み返す。
「いえ、こちらこそありがとうございました」
「最初は携帯落としてどうなるかと思ったけど楽しかったぁ」
「ほんと」
一緒にいた時間もあっという間すぎて別れるのが少し寂しいと感じてしまう。
「またどこかで会えたらいいね」
微笑みながら遠くを眺める瑠菜さんに胸の奥がギュッと鷲掴みにされる。
瑠菜さんの中で今後俺と会うつもりがないと言うことだ。
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