だけど、分からない。

動揺して体温が上がったのかもしれない。

それは俺にだってあることだし。

瑠菜さん本人しか、分からないんだ。

口に出して気持ちを言わない限り、何を思っていて何を考えてるかなんて。


「優助くんってさ...」

「...何ですか?」

口をつぐんで暫く考える素振りをする瑠菜さんに首を捻る。

...何だ?