はっ
私は何を…?
子供の声を追いかけて……それで……
私の記憶は子供の声を追いかけたところから無かった。
とりあえず、ここはどこか聞いてみよう。

「あのぉ、すみませんここはどこですか?」

私は近くにあった私好みな甘味所にいた可愛らしい男の子に聞いた。

「ここか?ここは京都やで。」
「京……都?」
そんなはずはない。
だって私は九州に住んでいるから。
この子も和服だし。
もしかして、願いが叶って神隠しにあってる途中、タイムスリップしたとか?


「大丈夫か?」
「あっ大丈夫だよ。ありがとね」
「おぅ」
「ありがとう。じゃあ」
私は男の子と別れてとりあえず今夜寝床になりそうなところを探した。