後悔のその先に

病気で手が震えていたんだろう。

そういえば、あの頃よく

茶碗やコップを割っていた。

あの時には、きっともう

末期だったんだろうなと

再び後悔があたしを襲う。

ちゃんとその時に気付けてたら…。

「美鈴?」

剛があたしを心配そうに呼びかける。

「大丈夫。」