「だって、次に告られたら付き合えって言ったじゃん!」

『だからって…田中はナイでしょ!!』

美咲がこう言うのは無理もない。

『あの〜ユズさん…お弁当一緒にっ…ふんっ食べませんか?』

田中さとし
まんまるとした顔にまんまるした身体。
顔には汗なのか油なのかわからない液体がべっとりとついていて、メガネはくもっていた。

『げっ!田中!!ダメよ!ユズは私と…!』

拒否する美咲を置いて

「いいよ、さとしくん!中庭で食べよっか!」