3人で滉牙さんが待つ車まで向かい、

彼は助手席のドアを開けてどうぞ。と言う。



「あ、ありがとうございます」



待たせない為に急いで乗り込む。



「なんか、いつ見ても
ジェントルマンなコウくん見慣れねえな」

「奇遇ね、私もよ」



玲花さんとタイガさんは少し離れた距離感で

こちらを見ていた。

助手席のドアを閉めて2人を見る滉牙さん。

会話は聞こえない。



「あ?」

「滉牙きゅん僕のドアも開けて欲しいなぁ〜♪」

「歩いて来やがれ」



滉牙さんは車に乗り込み、

何かを察した玲花さんも急いで乗り込む。




「ごめん嘘!!
お願いだからドアロックしないで!! ねぇ!!!」



ガチャガチャと鍵の閉まったドアを

必死に開けようとするタイガさん。