「は? あんたが殺る前に
私が終わらすからあんたの出番なんかないわ」
「........姉さんが言うと
マジにしか聞こえねえっすよ」
「マジに決まってんでしょ」
「.............パネェ」
2人のやり取りに心が落ち着いているのを感じた。
嬉しい分、この人達は傷つけたくないと強く思う。
「まさかコウがここまで誰かの為に動くなんて、
なんか不思議ね。」
「そっすねぇ.......
面倒臭いもんはペっぺっと捨ててましたもんねぇ」
家を出て、車までの道中にしみじみと言う2人。
そうなんだ。
自分の知らない滉牙さんが凄く変な感じ。
私と接する時と全然違うと言う
タイガさんの言葉に全然想像がつかない。
