くしゅくしゅと両手で滉牙さんの頭を撫でる。

されるがままの彼の様子がとても愛しく見える。



「.........めっちゃ眠くなってきた。」



彼は少し目を開けて眠そうな声で呟く。



「お部屋行きますか?」

「んー........」



前髪が目にかかるようで、

犬みたいに首を横に振る。

マグカップをテーブルに置き、

あくびをする滉牙さん。



「ゆい枕ね」

「はい.............えっ」



咄嗟に返事したものの、どういう事か分からず

顔を上げると、彼は私の太ももに頭を乗せ

ゴロンと横になった。


突然の事に身体が固まる。



小さい子供の様で、

心を許してくれている感じがして、

嬉しくなった。