一匹狼と野良猫。



「うわっ、.........え?」

「..............。」



驚いて声を出す滉牙さんに対して無言で抱きつく。



「なになになに。」



離れない私を引きずりながらリビングに向かう。



「ミルクティー作るから待ってて。」



リビングに着くと、彼に回していた腕を

スルッと離されソファーに座らされる。

頭をわしゃわしゃと撫でられて

彼はキッチンへと向かって行った。


抱きつくなんて、自分でやっておきながら

顔が熱くなる。

しばらくして、

滉牙さんがマグカップを持って戻って来る。