一匹狼と野良猫。



「いろんなとこ遊びに行こう」



滉牙さんは首を傾げて、

私の肩に頭を乗せて呟く。

相変わらず離してはくれないけれど。



「...........はい」



ゆっくり手を握り、お互いの指を絡ませて

握ったり、離したり、

そんな彼の行動が微笑ましい。



「.........あ、」



こちらを見て驚いた表情の滉牙さん。



「笑った」



そう呟く彼に自分も驚き、瞬きをする。