一匹狼と野良猫。



「買い物とか、映画とか、遊園地でもいいし、

あとはー.......水族館とか?」

「水族館っ」



彼の言葉に以前、買い物に行く際に見た

水族館を思い出す。

がっつく様に言ってしまい、そんな姿に

滉牙さんは、ふは。と笑う。



「2人で、行こうね」



彼の言葉に身体が固まる。

前にも2人でって言われた.......

顔が熱くなるのを感じる。



「ふ、ふたり...........」

「うん、嫌?」

「い、嫌というわけでは........」

「じゃあ、なに?」

「な、なんか......緊張、します」



そう言うと、彼は私の手を取り

自分の頬にくっつける。