手で顎をゆっくり上げられ、

顔が近づく。



目の前には目を瞑る綺麗な顔。

自然と自分も目を閉じた。


ちゅむ、とリップ音が鳴る。



お互い顔が近いまま。

見つめる。



「あ、の........」

「2回目だね、キスすんの」

「あ.......う、はい」



ガチガチに固まる私を見て滉牙さんは吹き出す。



「面白すぎるわ。 そんな固まる?」

「な.......だ、だって、な.....なんで」

「なんでって、好きだから。」



即答する滉牙さんは、当然。と言いたげな顔。