俯くこちらに気づいたのか、

彼はフッと微笑む。



彼はゆっくりベッドに腰掛け、

そっと頬に触れる。

心臓が飛び出そうなくらい驚く。

石みたいに身体が動かない。



ドッドッドッドッと高鳴る鼓動が

彼に聞こえてしまうのではというくらい。



「ゆい」



不意に呼ばれて、目が離せなくなる。



「好きだよ。」