「だるいよコレ」

「し、新鮮です。」

「俺いつもスウェットだもんな」



なるほど。と呟く彼。

不思議な事に服装が違うだけで

なんでこんなにも鼓動が早くなるのだろうか。



どう会話をしようか迷っていると、

突然手を握られる。



「だいぶ血色良くなったね。
運動の効果出てきたかな」

「ほ、本当ですか?」

「うん」



手をにぎにぎと遊ばれ、

何故だか緊張しているので言葉が詰まる。



「.......なんか今日静かだね」

「そ、そうですか?」

「いつも目見るのに今見ないから、なんか変」



彼はそう言ってこちらの顔を覗き込む。