「ゆいちゃん、私とコウで絶対守るから。」



玲花さんにぎゅうっと手を握られる。



「え、ねえ。 俺も居るよ?

俺も守るよ?? 全然守るよ??
なんならワンパンで終わらすよ??」

「ゆいちゃんは何にも心配いらないからね♪」

「え、姉さん無視っすか?
そろそろ本気で泣いていい?
温厚な俺も流石に限界よ??」



ニッコリ微笑む玲花さんに、ホッとする。

安心感と申し訳なさが重なり、

言葉が出てこない。


けれど、自分も強くならなきゃ。

そう強く思った。