突然の事に身体は固まる。 クスッと意地悪そうに笑う滉牙さん。 そして、自分の口元を両手で覆う。 「すき。」 彼はそう小さく呟いた。 驚きが重なって、言葉が出てこない。 夢でも見ている様だ。 「今はまだこれしか言わない。」 そう言って彼に頭をわしゃわしゃと撫でられる。 どういうことだろうか。 すると、急にパッと立ち上がる滉牙さん。 「.........なんか嫌な予感する。」 そう言って彼は面倒くさそうな顔をした。