一匹狼と野良猫。



ツーンと冷たい目でこちらを見る。



「お、屋上でしました......」

「もっかい。」

「1日1回までです.......」

「ほんとブレないね。」



ふは、と楽しそうに笑う滉牙さんに

心が和む。

まぁいいや。渋々離れる彼。

咄嗟に服の裾を掴む。



「どした?」



またこちらに近づく彼に、

両手で彼の頬に手を添える。

そして額に口付けをした。



「ま、また、明日.......です」



そう呟く自分の顔が熱いのを感じた。