もう帰っちゃうのか。 引き止めたいけれど、そういう訳にもいかない。 下を向いてコクっと頷く。 すると突然、彼がこちらに寄ってくる。 そして額に彼の唇が触れた。 身体は石みたいに動かない。 ゆっくりと離れて、顔が近づく。 「また明日。」 優しく微笑む滉牙さん。 「..........はい」 自ら彼にそっと腕を回し、抱きつく。 そしてゆっくり離れると、彼は不満そう。 「ゆいはしてくれないんだ?」 そう呟く彼に、身体がまた固まる。