一匹狼と野良猫。



彼の方を向くと、首を傾げて照れ臭そう。



「なんか、いつも一緒に居たから
離れてるの変だね。」



そう言って彼はまた自分の方へ引き寄せた。



「俺も早く迎えれるようにするから、
ゆいもリハビリやってね?」

「.........はい」



コクっと頷くと彼は満足そうに微笑んで、

私の肩に顎を乗せてぎゅうっと抱き締める。

周りからの視線に気づく。



「こ、滉牙さん」

「ん?」

「ま、周りの目が........」

「今、充電中」



彼はそう言って全然離してくれない。