一匹狼と野良猫。



「だから俺も、俺自身が変わる為に
君が退院するまで会わないで、
下準備しておこうって思ったんだよ。」

「ひたじゅんび.........?」



頬を持たれたままで、上手く喋れない。



「うん、まだ言えないけど。

俺が変わる為と、君をちゃんと迎える準備」



そう言う彼の言葉が理解出来ず、

瞬きを2回する。



「あー..........今はまだ言えない。

けどちゃんと言うから。
君は早く退院出来る様にリハビリしてね。

君を嫌いになったとか、面倒くさいとか、
そんなん思った事ないから。」



そう言って彼は優しく微笑んだ。